燭涙(読み)ショクルイ

デジタル大辞泉 「燭涙」の意味・読み・例文・類語

しょく‐るい【×燭涙】

蝋燭ろうそくから溶けてしたたる蝋を、流れる涙にたとえていう語。
「いとど心細く―ながるる表二階」〈一葉・別れ霜〉

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精選版 日本国語大辞典 「燭涙」の意味・読み・例文・類語

しょく‐るい【燭涙】

  1. 〘 名詞 〙 火のついた蝋燭(ろうそく)からしたたり落ちる蝋を、人間の涙にたとえた語。
    1. [初出の実例]「独臥凄然燭涙澘、衾茵如鉄夢魂艱」(出典:鳳鳴館詩集(1791‐99)三・夜雪入書斎)
    2. [その他の文献]〔白居易‐諭妓詩〕

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普及版 字通 「燭涙」の読み・字形・画数・意味

【燭涙】しよくるい

燭のの垂れ。唐・温庭〔暁を詠ず〕詩 亂珠、燭を凝らし 紅、露盤に上る

字通「燭」の項目を見る

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