片外(読み)かたはずし

精選版 日本国語大辞典 「片外」の意味・読み・例文・類語

かた‐はずし‥はづし【片外】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸時代御殿女中武家の妻などに行なわれた髪の結い方の一つ。髪を輪に結び、笄(こうがい)を横に貫き、一方をはずしたもの。笄を抜きとれば下げ髪になる。また、歌舞伎で、そのような髪型役柄
    1. 片外し<b>①</b>〈偐紫田舎源氏〉
      片外し〈偐紫田舎源氏〉
    2. [初出の実例]「人の髪も結ひ習ひたく、いそがしい片はづしにも、志のしの字は離れず」(出典:洒落本・後編風俗通(1775)属恭風四相)
    3. [その他の文献]〔随筆・歴世女装考(1847)〕
  3. かたどけ(片解)〔取引所用語字彙(1907)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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