片廂・片庇(読み)かたびさし

精選版 日本国語大辞典 「片廂・片庇」の意味・読み・例文・類語

かた‐びさし【片廂・片庇】

〘名〙
一方にだけ傾斜するように構築した屋根。さしかけの屋根。
江家次第(1111頃)二「上官等懸東垣片庇、以檜竿骨、葺苫如常」
② 粗末なさしかけ屋根の家。
東寺文書‐は・建武元年(1334)八月日・若狭太良庄百姓申状「為城槨之、百姓等家々片庇壊取之、可城槨由」
③ 戦国時代以後に用いられた兜(かぶと)で、鉢の前方にひさしのように出ている部分。まびさし。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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