片手人形(読み)カタテニンギョウ

デジタル大辞泉 「片手人形」の意味・読み・例文・類語

かたて‐にんぎょう〔‐ニンギヤウ〕【片手人形】

操り人形で、左手で胴を支え、右手で人形の右手を動かす使い方。人形の左手は動かさない。文楽の詰め人形や各地の民俗人形劇にみられる。

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精選版 日本国語大辞典 「片手人形」の意味・読み・例文・類語

かたて‐にんぎょう‥ニンギャウ【片手人形】

  1. 〘 名詞 〙 人形芝居で、左手で胴を支え、右手で人形の右手を動かすつかい方。文楽でも端役にはこれを用いる。一人づかい。

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世界大百科事典(旧版)内の片手人形の言及

【人形浄瑠璃】より

…人形の下から手を突っ込んで遣ういわゆる一人遣いから二人遣い,三人遣いの3方法がある。1703年(元禄16)に《曾根崎心中》のお初を遣った辰松八郎兵衛は突込み人形の名人といわれるが,彼はこのほか,片手人形や手妻(てづま)人形を遣ったという。片手人形は,人形の胴の背後から手を入れて片手で遣ったところから名付けられたが,ときには両手で2体,3体,5体,7体の人形を遣った。…

※「片手人形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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