牧ヶ洞村(読み)まきがほらむら

日本歴史地名大系 「牧ヶ洞村」の解説

牧ヶ洞村
まきがほらむら

[現在地名]清見村牧ヶ洞

三日町みつかまち村の北西にある。川上かわかみ川の支流牧谷まきだに川流域に沿って北西に開け、白川しらかわ郷に向かう高山街道が通る。永仁五年(一二九七)一一月二三日の権別当印超充行状(経聞坊文書)に「河上郷牧村内貞清名」がみえる(高山市の→河上庄。文安六年(一四四九)五月二五日の栗原衛門売券(了徳寺文書)には同人の在所として「河上荘まきの」が記される。長滝ちようりゆう(現郡上郡白鳥町)河上かわかみ庄の中枢村落として「七杜七里」とよばれてきたという(斐太後風土記)。これは各氏神の杜をもつ名主たちの存在を示すものと考えられ、神社跡である御殿ごてん牛首うしくび宝田ほうでん出合であい殿村とのむら宮端みやのは円田えんだの各杜が残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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