牧田郷(読み)ひらたごう

日本歴史地名大系 「牧田郷」の解説

牧田郷
ひらたごう

和名抄」所載の郷。同書東急本は郷名を欠くが、高山寺本は「比良多」と訓じている。牧は枚の異体字とみられ、円山まるやま川上流西岸の現和田山わだやま枚田ひらたを遺称地とし、一帯に比定される。天平一九年(七四七)二月一一日の法隆寺伽藍縁起并流記資財帳(法隆寺蔵)に、「食封弐佰戸」のうちとして「但馬国朝来郡牧田郷五十戸」がみえる。なお正倉院蔵の鳥兜下貼文書に天平勝宝九年(七五七)八月二〇日の解文断簡があり、「高田駅家戸主牧田連麻呂」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android