物見処遺跡(読み)もれんどいせき

日本歴史地名大系 「物見処遺跡」の解説

物見処遺跡
もれんどいせき

[現在地名]三宅村伊豆

伊豆いず地区の南部にある江戸時代初期の積石遺構群で、大船戸おおふなと湾に下る古道の左右に八基確認されている。遺跡の所在地は山の緩やかな山麓斜面が東から西に広がり、海際で比高五メートルの急傾斜地となるところで、その先は七〇メートルの断崖となる。昭和五七年(一九八二)から十数年にわたり調査が実施された。一号積石遺構は方形にめぐる周溝と乱石積みの基壇をもち、基壇上の積石部に墨書礫(経石)を埋納した全国的にも例をみない大規模な礫石経塚で、周溝は上端幅約〇・八メートル、深さ約一メートル。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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