物見窓(読み)モノミマド

デジタル大辞泉 「物見窓」の意味・読み・例文・類語

ものみ‐まど【物見窓】

城・家・乗り物などで、外を見るために設けた窓。
能舞台で、鏡の間の幕口に向かって右側の壁にある連子窓舞台のようすを見るためのもの。嵐窓あらしまど奉行窓

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「物見窓」の意味・読み・例文・類語

ものみ‐まど【物見窓】

〘名〙
① 城塞・邸宅、または乗り物などに外部を見るために設けられた窓。物見の窓。のぞきまど。
東海道を下る(1930)〈鏑木清方〉四「格子の多い家、その窓格子の小さな物見窓のついた作りも面白いと思ったが」
② 舞台の様子を陰から見たりするために設けられた小窓。のぞきまど。

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世界大百科事典(旧版)内の物見窓の言及

【鏡の間】より

…また,《》上演の前には,鏡の間に祭壇を設け,いわゆる翁飾りをしつらえ,全役が集まり,お調べのあと杯事(さかずきごと)を行う。なお鏡の間の幕口に近い壁には見所を見通せる櫺子(れんじ)窓があり,これを物見窓といい,奉行窓,あらし窓とも呼ぶ。能舞台【羽田 昶】。…

※「物見窓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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