犬黄楊・柞木(読み)いぬつげ

精選版 日本国語大辞典 「犬黄楊・柞木」の意味・読み・例文・類語

いぬ‐つげ【犬黄楊・柞木】

〘名〙 モチノキ科の常緑低木または小高木。各地山地湿地に生え、庭木ともされる。高さ一・五~三メートル。葉は互生して枝に密につき、長さ一・五~三センチメートルの長楕円形または楕円形で、縁に細かい鋸歯(きょし)がある。雌雄異株で、夏、白い花が咲き、秋、黒い球形の実がつく。材は版木ツゲ代用品として小器具などを作る。
御伽草子草木太平記(有朋堂文庫所収)(江戸初)「同じ草木の中にも、犬槇(いぬまき)犬黄楊(イヌツゲ)、或は猿すべりなどと言はれし、只今皆畜生道にかはる事なし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android