狐牡丹（読み）きつねのぼたん

精選版 日本国語大辞典

きつね‐の‐ぼたん【狐牡丹】

1. 〘 名詞 〙 キンポウゲ科の多年草。各地の野原や水湿地に生える。高さ二〇～六〇センチメートル。茎は中空で無毛。根ぎわの葉は長柄をもち三小葉からなる。各小葉は有柄で広卵形、二～三中裂し縁に不整の鋸歯(きょし)がある。茎につく葉は上部のものほど柄が短く、葉身は三全裂し鋸歯がある。四～八月、枝先に花柄を出し径一～一・三センチメートルの光沢のある黄色の五弁花を開く。雄しべ、雌しべともに多数。果実は倒卵形で無毛、多数集まって直径約一センチメートルの球状になる。有毒。ケキツネノボタンはこれに似ているが全体に毛が多い。《 季語・春 》 〔重訂本草綱目啓蒙（1847）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

動植物名よみかた辞典　普及版

狐牡丹 (キツネノボタン)

学名：Ranunculus silerifolius
植物。キンポウゲ科の越年有毒草,薬用植物

出典　日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典　普及版」