狐落(読み)きつねおち

精選版 日本国語大辞典 「狐落」の意味・読み・例文・類語

きつね‐おち【狐落】

〘名〙
① 人にとりついた狐が、その人から離れ去ること。狐つきがなおること。
② (よく客をだますところから遊女を狐にたとえて) 遊客に寄り添っていた遊女が、朝になって客から離れること。
洒落本・一目土堤(1788)「山本やの坐敷に其角が句がごぜへした。まへ書が傾城よ客よ。かりにも無常を観ずべからずとして、『時鳥只あり明の狐落(キツネオチ)』」

きつね‐おとし【狐落】

〘名〙
① 狐を捕えるわな。
② 人に乗り移った狐を追い払って、狐つきの病気を直すこと。また、その術。きつねさげ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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