狩野即誉(読み)かのう・そくよ

朝日日本歴史人物事典 「狩野即誉」の解説

狩野即誉

生年生没年不詳
江戸中期画家。愛宕下狩野家の祖で名を種信という。一説に豊信又は親信と称したといい,印文に旨信,宗信とあるとも伝えられる。狩野友益氏信の子で,神田松永町狩野家の伯円方信の弟に当たり,別家したものと思われる。松平加賀守に仕えたようで,俗に加賀の即誉と呼ばれた。「上野寛永寺参詣図屏風」(板橋区立美術館蔵)では,俯瞰構図を手堅くこなし,不忍池周辺の風俗がたくみに描かれている。

(安村敏信)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「狩野即誉」の解説

狩野即誉 かのう-そくよ

?-? 江戸時代前期-中期の画家。
狩野友益の次男享保(きょうほう)(1716-36)の中ごろまで加賀金沢藩につかえ,のち表絵師として幕府につかえた。芝愛宕下(あたごした)狩野家の祖。名は種信(一説に豊信)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android