狼煙・烽火(読み)のろし

精選版 日本国語大辞典 「狼煙・烽火」の意味・読み・例文・類語

のろし【狼煙・烽火】

〘名〙
戦時非常時の緊急連絡のためにあげる煙。中世以後の称で、古くは烽(とぶひ)と称した。ろうえん。→烽(ほう)
祇園執行日記‐天文元年(1532)八月一六日「山科より将軍塚まで足軽かけ、又のろし上げ候」
浄瑠璃神霊矢口渡(1770)四「相図烽火(ノロシ)を上ると村々で法螺を吹ば」
② (比喩的に) 一つの大きな事を起こすきっかけとなるような目立った行動。
女工哀史(1925)〈細井和喜蔵〉一三「時たま健全な組合的運動が烽火を挙げても、此の目茶苦茶者のために直ぐもみ消されなければならなかった」
③ (夜あげる花火に対していう) 昼間あげる花火のこと。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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