猟矢・幸矢(読み)さつや

精選版 日本国語大辞典 「猟矢・幸矢」の意味・読み・例文・類語

さつ‐や【猟矢・幸矢】

〘名〙 狩猟に用いる矢。さちや。
万葉(8C後)二〇・四三七四「天地の神を祈りて佐都夜(サツヤ)(ぬ)筑紫の島をさして行(い)くわれは」
[補注](1)「さち」の母音交替形「さつ」に「矢」がついたもの。
(2)語源を、矢を意味する古代朝鮮語(sal)に求める(あるいはこれに霊威を表わす「ち」が付いたものとする)説がある。ただし「さつ矢」の他、「さつ弓」という語もあり、「さつ(ないし「さ」)」がただちに「矢」を意味する語であったとするには疑問が残る。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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