猶予う(読み)イザヨウ

デジタル大辞泉 「猶予う」の意味・読み・例文・類語

いざよ・う〔いざよふ〕【猶予う】

[動ワ五(ハ四)]上代は「いさよう」》
進もうとしてもなかなか進めない。躊躇ちゅうちょする。ためらう。
「傾きかかった月の光が、―・いながら、残っている」〈芥川偸盗
進まないでとまりがちになる。停滞する。とどこおる。
「あじろ木に―・ふ浪の音けてひとりぬる宇治の橋姫」〈新古今・冬〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例