普及版 字通 「猿(漢字)」の読み・字形・画数・意味
猿
常用漢字 13画
(異体字)
15画
[字訓] さる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は袁(えん)。正字は〔説文〕十三上にに作り、爰声。「善く(よ)づ。禺(ぐ)(母猴)の屬なり」とみえ、字はまた猿・に作る。
[訓義]
1. さる、ましら。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕猿 ワカサル/猴 サル
[語系]
袁・爰hiuanは同声。袁は死者の襟もとに玉を加える形、爰は玉を以て相援(ひ)く形。ともにまるい玉を用い、援引・攀援(はんえん)の意があり、声義が近い。は攀援の意をとるものであろう。
[熟語]
猿引▶・猿鶴▶・猿戯▶・猿吟▶・猿▶・猿肱▶・猿猴▶・猿酒▶・猿愁▶・猿嘯▶・猿心▶・猿声▶・猿▶・猿臂▶・猿鳴▶
[下接語]
哀猿・巌猿・窮猿・狂猿・吟猿・犬猿・猴猿・山猿・愁猿・心猿・蒼猿・猿・巴猿・飛猿・暮猿・夜猿・野猿・林猿・嶺猿・老猿
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報