猿江裏町(読み)さるえうらまち

日本歴史地名大系 「猿江裏町」の解説

猿江裏町
さるえうらまち

[現在地名]江東区猿江さるえ一丁目

猿江町の北方にあたる町屋深川猿江ふかがわさるえ裏町とも称した。西はひがし町、北は摩利支天まりしてん社・猿江村・武家地、南は猿江村と常陸下妻藩井上家下屋敷・重願じゆうがん寺・妙寿寺・下総古河藩土井家下屋敷、東は広済こうさい寺・泉養せんよう寺。文政町方書上によると、もと西葛西にしかさい領深川町分郷六間堀ろつけんぼりの内。周辺の町同様慶長元年(一五九六)の深川村成立以来代官支配だったが、しだいに町場となって正徳三年(一七一三)町奉行・代官の両支配となった。検地は元禄八年(一六九五)・享保一七年(一七三二)・寛政二年(一七九〇)に実施され、反別一町四反余。地所が六ヵ所に分れており、総間数は田舎間で一六九間余、総坪数四千四一二坪余。家数八二、うち家持五・家守六・地借一・店借七〇。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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