獅子身中の虫獅子を食う(読み)しししんちゅうのむしししをくらう

精選版 日本国語大辞典 「獅子身中の虫獅子を食う」の意味・読み・例文・類語

しし【獅子】 身中(しんちゅう)の虫(むし)獅子(しし)を食(くら)

(「梵網経‐下」「仁王経‐嘱第八」の「如師子身中虫、自食師子肉」から) 獅子体内にいる虫が、その寄っている獅子の肉を食って、ついには倒してしまうの意。仏徒でありながら仏教に害をなすことのたとえ。転じて、恩を受けた者に仇(あだ)で報いることのたとえ。
吾妻鏡‐文治二年(1186)六月一五日「所謂師子中虫如師子歟」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android