玉(たま)(読み)たま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「玉(たま)」の意味・わかりやすい解説

玉(たま)
たま

美しく小さい球形をした宝石、石などの総称。古くはかならずしも鉱物性のものに限らず、広く、真珠や貝や竹の管、そのほか一部の植物の実などの動植物をも称した。用途には、装飾品のほか、宗教的、呪術(じゅじゅつ)的な要素をもつ場合があった。小さく美しいという意とともに、神聖、貴重、大切、慈しむという観念があり、接頭語として名詞につき、「玉垣(たまがき)」「玉串(たまぐし)」「玉裳(たまも)」「玉衣(たまぎぬ)」「玉櫛笥(たまくしげ)」「玉鉾(たまほこ)」など用例はかなり多い。

[藁科勝之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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