王陵の谷(読み)おうりょうのたに(英語表記)Valley of Kings

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「王陵の谷」の意味・わかりやすい解説

王陵の谷
おうりょうのたに
Valley of Kings

王家の谷ともいう。エジプト,ナイル中流の古都テーベの西岸にある古代エジプト新王国時代の諸王の墓が造営された谷。有名なハトシェプスト女王葬祭殿の西側の裏にあたる。第 18王朝のトゥトモス1世以来第 20王朝までの歴代ファラオ,王妃その他の王族,宰相らの墓所が入組んだワディ (涸れ谷) のいたるところに造築されているが,ただ第 18王朝トゥトアンクアメンの墓以外はすべて,墓泥棒の手で盗掘にあっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「王陵の谷」の解説

王陵の谷
おうりょうのたに
Bībān el-Mulūk

エジプト中東部,ルクソールのナイル川西岸の山中にある岩窟墳墓 (がんくつふんぼ)
第18王朝のトトメス1世から第20王朝のラメス11世までの王墓とされた。アメンホテプ2世・ツタンカーメンのものが有名。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android