玩具・翫物(読み)おもちゃ

精選版 日本国語大辞典 「玩具・翫物」の意味・読み・例文・類語

お‐もちゃ【玩具・翫物】

〘名〙 (「お」は接頭語)
① 子供の遊び道具。がんぐ。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)前「鶴(つう)さんはお持遊(モチャ)を落すまいぞ」
② なぐさみのためにもてあそばれる人や物事。→おもちゃにする
※火の柱(1904)〈木下尚江〉一〇「男の玩弄(オモチャ)になって居りながら」
③ 本格的でないものや、安っぽいもの。おもちゃもの。
[語誌]平安・鎌倉時代には「もてあそびもの」「もちあそびもの」といい、室町時代にはモノを略した「もてあそび」が見られる。江戸時代には「もちゃそび」「もちゃすび」などと変化した。これに丁寧のオを冠して下略してできた語。はじめ、幼児に対するやさしい物言いとして使われたようだが、次第に一般的な語となっていった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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