玩弄・翫弄(読み)がんろう

精選版 日本国語大辞典 「玩弄・翫弄」の意味・読み・例文・類語

がん‐ろう グヮン‥【玩弄・翫弄】

〘名〙
① ある物を、大切に取り扱ったり、おもちゃにしたりして、心を慰め楽しむこと。もてあそぶこと。また、そのもの。
正倉院文書‐天平勝宝八年(756)六月二一日・東大寺献物帳「先帝翫弄之珍、内司供擬之物、追感疇昔、触目崩摧、謹以奉献」
※信仰之理由(1889)〈小崎弘道〉一「真理の重ず可きを知らず、徒(いたづら)に之を玩弄す」 〔後漢書‐和熹鄧皇后伝〕
② 人をばかにして慰みものにすること。なぶりものにすること。愚弄
四河入海(17C前)二五「あは羣仙が浮世痴頑の人を玩弄して、暫時此の海市を幻出するがぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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