玩物喪志(読み)ガンブツソウシ

デジタル大辞泉 「玩物喪志」の意味・読み・例文・類語

がんぶつ‐そうし〔グワンブツサウシ〕【玩物喪志】

《「書経旅獒りょごうの「人をもてあそべば徳をうしない、物を玩べば志を喪う」から》珍奇な物に心を奪われて大切な志を失うこと。

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精選版 日本国語大辞典 「玩物喪志」の意味・読み・例文・類語

がんぶつ‐そうしグヮンブツサウシ【玩物喪志】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「書経‐旅獒」の「玩人喪徳、玩物喪志」による ) 珍奇な物をもてあそんで、それにおぼれ、大切な志を失うこと。
    1. [初出の実例]「又翫物喪志之癖も有」(出典:太閤記(1625)五)

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四字熟語を知る辞典 「玩物喪志」の解説

玩物喪志

珍奇なものに心を奪われ、それをもてあそんでいると、大切な志を失ってしまうということ。

[使用例] 諸人争って奇書をあがなう〈略〉いまだ玩物喪志のそしりあるを免がれずうんぬんと[内田魯庵*緑蔭茗話|1890~91]

[解説] 「物をもてあそべば志をうしなう」の意。

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