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現象【げんしょう】
3件の用語解説(現象で検索)
世界大百科事典 第2版の解説-
げんしょう【現象 phenomenon】
一般に事象がわれわれに対して現れている姿を言うが,この現象については古来対立する二つの考え方がある。一つは,時空間的に制約されることのない本体(noumenon)あるいは本質を想定し,それが時空界に現れた姿を現象と考える。カントの現象概念がその典型であり,彼は物のそれ自体における姿つまり物自体と,われわれの感性にとってのその現れつまり現象とを区別し,われわれ有限な人間には物自体は認識不可能であり(不可知論),認識可能なのは現象界だけだと考えた。・・・
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現象主義【げんしょうしゅぎ】
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デジタル大辞泉の解説-
げん‐しょう 〔‐シヤウ〕 【現象】
1 人間が知覚することのできるすべての物事。自然界や人間界に形をとって現れるもの。「不思議な―が起こる」「一時的な―」「自然―」
2 哲学で、
本体・本質が外的に発現したもの。
カント哲学で、主観によって感性的に受容された内容が、時間・空間およびカテゴリーなどの主観にそなわる認識形式によって、総合的に統一されたもの。その背後にある物自体は不可知とされる。
フッサールの現象学で、意識に現前し、直接的に自らを現している事実。本体などの背後根拠との相関は想定しない。
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監修:松村明
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大辞林 第三版の解説-
げんしょう【現象】
① 人が感覚によってとらえることのできる一切の物事。自然界・人間界の出来事。現像。 「自然-」 「-にとらわれる」② 〘哲〙 感覚や意識にあらわれるもの。(ア) 〔 phenomenon 〕 (理性がとらえる「本体・本質」に対し)感覚のとらえる外面的・個別的なあらわれ。また,本体・本質が意識にあらわれた姿。(イ) 〔 ドイツ Erscheinung 〕 (その背後にある「物自体」に対し)カント哲学で,多様な感覚内容が認識の主観的形式によって規定されたもの。(ウ) 〔 ドイツ Phänomen 〕 (背後にある「本体・物自体」を想定せずに)フッサールの現象学で,純粋意識に端的にたちあらわれる限りでの事象。 〔西周(にしあまね)訳 「利学」 (1877年)などで,哲学用語 phenomenon の訳語として用いられている〕
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
現象に近い言葉→衛星現象(細菌培養)|赤目現象|エルプ現象(臨床医学)|エルベン現象(臨床医学)|七五三現象|現象論|現象界|現象学|羊歯現象(羊歯状化)|高高度発光現象(Transient Luminous Event)
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