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現象【げんしょう】

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  • 世界大百科事典 第2版の解説

  • げんしょう【現象 phenomenon】
     
    一般事象がわれわれに対して現れている姿を言うが,この現象については古来対立する二つ考え方がある。一つは,時空間的に制約されることのない本体(noumenon)あるいは本質想定し,それが時空界に現れた姿を現象と考える。カントの現象概念がその典型であり,彼は物のそれ自体における姿つまり物自体と,われわれの感性にとってのその現れつまり現象とを区別し,われわれ有限人間には物自体は認識不可能であり(不可知論),認識可能なのは現象界だけだと考えた。・・・

    ▼現象について記述のある項目
     現象主義【げんしょうしゅぎ】

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  • デジタル大辞泉の解説

  • げん‐しょう 〔‐シヤウ〕 【現象】
     
    人間が知覚することのできるすべての物事自然界や人間界に形をとって現れるもの。「不思議な―が起こる」「一時的な―」「自然―」
    哲学で、
    本体・本質が外的発現したもの。
    カント哲学で、主観によって感性的に受容された内容が、時間空間およびカテゴリーなどの主観にそなわる認識形式によって、総合的に統一されたもの。その背後にある物自体は不可知とされる。
    フッサールの現象学で、意識現前し、直接的自らを現している事実。本体などの背後根拠との相関は想定しない。
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    監修:松村明
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  • 大辞林 第三版の解説

  • げんしょう【現象】
     
    人が感覚によってとらえることのできる一切の物事。自然界・人間界の出来事。現像。 「自然-」 「-にとらわれる」
    〘哲〙 感覚や意識にあらわれるもの。
    (ア) 〔 phenomenon 〕 (理性がとらえる「本体・本質」に対し)感覚のとらえる外面的・個別的なあらわれ。また,本体・本質が意識にあらわれた姿。
    (イ)ドイツ Erscheinung 〕 (その背後にある「物自体」に対し)カント哲学で,多様な感覚内容が認識の主観的形式によって規定されたもの。
    (ウ)ドイツ Phänomen 〕 (背後にある「本体・物自体」を想定せずに)フッサールの現象学で,純粋意識に端的にたちあらわれる限りでの事象。 〔西周(にしあまね)訳 「利学」 (1877年)などで,哲学用語 phenomenon の訳語として用いられている〕

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現象に近い言葉→衛星現象(細菌培養)|赤目現象|エルプ現象(臨床医学)|エルベン現象(臨床医学)|七五三現象|現象論|現象界|現象学|羊歯現象(羊歯状化)|高高度発光現象(Transient Luminous Event)

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