球結膜におこる出血で、白い背景(白目)に赤く目だつ。しかし、自覚症状はほとんどない。結膜下組織ばかりでなく、結膜内にも出血がおこっているので、球結膜出血とよぶべきであるという説もある。原因的にはいろいろ出血素因も考えられるが、外傷によるものが多く、頭部のうっ血でもおこる。また、原因に気がつかないことも少なくない。通常1、2週間で自然に吸収されるが、経過中に重力のため目の下方に移動することもある。血管破綻(はたん)部を修復する新生血管がもろくて弱いため、再発を繰り返すことがある。球結膜下出血をおこす炎症には、細菌性結膜炎のうちのコッホ‐ウィークス菌性結膜炎、肺炎球菌性結膜炎などがあり、またウイルス性では急性出血性結膜炎(アポロ病)などがある。
[内田幸男]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...