琉球びんがた(読み)りゅうきゅうびんがた

事典 日本の地域ブランド・名産品 「琉球びんがた」の解説

琉球びんがた[染織]
りゅうきゅうびんがた

九州・沖縄地方、沖縄県の地域ブランド。
沖縄地域に由来する製法により沖縄で生産されたびんがた染めの織物(畳べり地を除く)。15世紀頃に、中国などからの多様な染織品の技法を基に沖縄において考案された。びんとは色彩、がたとは模様の意。顔料で色つけしてできる鮮明な配色模様は独自性豊か。15世紀中頃には、すでに王府御用染織品として手厚い保護の下に栄えた。19世紀の歴史書には東洋花布と記され、琉球からの貿易品として中国福建市場で有名であったことがわかる。沖縄県伝統工芸製品。1984(昭和59)年5月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2006(平成18)年12月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5010729号。地域団体商標の権利者は、琉球びんがた事業協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「琉球びんがた」の解説

琉球びんがた

沖縄県で生産される伝統的な型染め染物製造起源は15世紀中頃に遡る。国の伝統的工芸品に指定されている。

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