琉球箏曲(読み)りゅうきゅうそうきょく

世界大百科事典(旧版)内の琉球箏曲の言及

【箏曲】より


[地方への流伝]
 箏曲も地歌も全国的に普及したが,とくに箏曲は,地方によっては中央伝承のものとまったく異なる伝承体系とレパートリーを持つものがあった。沖縄へも早くから流伝しているが,その伝播は数次に及んだと思われ,琉球箏曲として伝承される曲は,《りんぜつ》や《六段》《七段》を原曲とするものもあるが,沖縄独自の調弦法により,また,沖縄独自の歌曲もある。長野県松代に伝承されるものは,組歌を中心とするが,八橋流を称し,中央伝承のものとはかなり異なるが,古態を伝えるものか,地方流伝により変形したものかは不明。…

※「琉球箏曲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」