瑟(漢字)

普及版 字通 「瑟(漢字)」の読み・字形・画数・意味


13画

[字音] シツ
[字訓] こと・おおごと

[説文解字]

[字形] 形声
声符は必(ひつ)。〔説文〕十二下に「犧(はうぎ)作るの弦樂なり」とみえ、大琴をいう。必声とするが、〔説文〕所収の必声二十一文のうち、瑟声の字は他にない。古く神事に用い、その音は瑟(せうしつ)、風の音や泉の流れる音などを形容する語に用いる。

[訓義]
1. こと、おおごと。もと五十絃であったという。清制で二十五絃。
2. 音のさびしいさま、おごそかなさま、きびしいさま、こまやかなさま、あざやかなさま。
3. 風の音、水の音。

[古辞書の訓]
名義抄〕瑟 サハ・カスカナリ・ツツシム 〔字鏡集〕瑟 カスカナリ・ツツシム・コト

[語系]
瑟shet、箏tzhengは声近く、おそらくその音色によって、器に名づけられたものであろう。

[熟語]
瑟韻・瑟瑟居瑟琴・瑟師瑟瑟・瑟瑟縮・瑟然瑟柱瑟調
[下接語]
瑟・戞瑟・揮瑟・綺瑟・挟瑟・金瑟・琴瑟・錦瑟・鼓瑟・膠瑟瑟・舎瑟・縮瑟・瑟・清瑟・奏瑟・桑瑟・操瑟・大瑟・弾瑟・廃瑟・風瑟・宝瑟・鳴瑟・瑶瑟・擁瑟

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android