瑠璃灯(読み)ルリトウ

デジタル大辞泉 「瑠璃灯」の意味・読み・例文・類語

るり‐とう【瑠璃灯】

黄檗宗おうばくしゅうで、仏殿内につるす六角形灯籠周囲を絹で張り、中に瑠璃製の灯器を置いたもの。
歌舞伎文楽の照明具。四角い小板や丸缶にろうそくを立てたもの。大道具に打ちつけたり、並べて上からつり下げたりする。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「瑠璃灯」の意味・読み・例文・類語

るり‐とう【瑠璃灯】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 黄檗宗で、仏殿などにつるす六角形の灯籠。周囲を薄地の絽や絹で張り、中に瑠璃製の燭器を納める。
    1. [初出の実例]「亭(ちん)雪舟の巻龍銀骨の瑠璃燈(ルリトウ)をひらかせ」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)三)
  3. 歌舞伎・文楽の大道具で、道行などの舞踊劇の際、火をともした小蝋燭に台をつけたものを、背景一面に並べて舞台を飾ること。多く京坂の歌舞伎・文楽の舞台で用いる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android