環境破壊(読み)かんきょうはかい

百科事典マイペディア 「環境破壊」の意味・わかりやすい解説

環境破壊【かんきょうはかい】

公害自然破壊など環境の状態が悪化する,あるいは破壊される事態。具体的には大気汚染水質汚濁騒音振動悪臭地盤沈下土壌汚染海洋汚染自然生態系や自然景観,歴史的街並み,文化財などの歴史的・文化的な遺産などの破壊が含まれる。なかでも2011年3月の福島第一原発事故などによる放射能の大漏洩は,最悪の環境破壊である。さまざまな形での環境破壊の防止・克服が環境保護または環境保全課題である。
→関連項目環境科学環境難民環境保全型社会グリーンGNPストックホルム会議大量生産・大量廃棄四大公害訴訟

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「環境破壊」の意味・わかりやすい解説

環境破壊
かんきょうはかい
environmental destruction

自然破壊,環境汚染または公害など人間活動によって自然や都市などの環境がそこなわれる現象をいう。人間は環境の影響を受けながら生命を維持しているが,同時に生活活動のなかで環境にさまざまな変化を与えている。その変化が一定限度をこえて生態学的均衡に影響を及ぼす状態が環境破壊である。環境破壊の例としては,森林破壊酸性雨オゾン層の破壊大気汚染地球温暖化土壌汚染海洋汚染水質汚濁などがあげられる。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「環境破壊」の解説

環境破壊(かんきょうはかい)

公害

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世界大百科事典(旧版)内の環境破壊の言及

【エコロジー運動】より

…エコロジーecologyは生物学の一分野である生態学を意味する英語。人間と自然環境とのバランス,さらに物質循環との相互関係を,人間は生態系という有機体の一員であるという視点からとらえる運動である。このような運動は1960年代後半からヨーロッパ,北アメリカなどの工業化社会で,自然と調和し共存できる生活,経済,社会のあり方を求める人々によって起こされてきた。 1950年代半ばから資本主義世界の工業諸国は急速な経済成長期に入り,重化学工業を中心に産業が成長発展し,国民の生活水準も上昇の一途をたどった。…

【公害】より

… 公害の原因は気象などの自然条件,人口配置,あるいは安全の技術を含む生産力の水準によって変わってくるが,自然災害と違って,基本的には経済や社会のあり方から生まれる人為的なものであり,不可抗力の天災ではない。 欧米では公害とまったく同じ概念はないが,air pollution(大気汚染),water pollution(水質汚濁)などを総称して,environmental pollution(環境汚染)またはenvironmental disruption(環境破壊)ということばを使っている。 日本の〈公害対策基本法〉では,その第2条において,次のように定義している。…

※「環境破壊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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