瓜生野町(読み)うりゆうのまち

日本歴史地名大系 「瓜生野町」の解説

瓜生野町
うりゆうのまち

[現在地名]鳥栖市本町ほんまち一丁目・秋葉町あきばまち一丁目

長崎街道に沿い、田代たじろ宿と佐賀領轟木とどろき宿の中間に位置する街村状の在郷町。対馬領藤木ふじのき村の枝町である。

長崎街道は承応期(一六五二―五五)まではここを通らず、田代町しも町(ふくろ町)から南西に進み、基肄養父やぶ両郡境に沿って宿しゆく村に出、蔵上くらのえ村を経て中原なかばる(現三養基みやき中原町)方面へ通じていたが、明暦元年(一六五五)大道が付け替えられてこの地を通るようになった(元禄絵図)。翌二年に瓜生野町ができ(基養提要)、その翌年に瓜生野新町が成立した(基養精細録)。「瓜生野町ハ申習ハシハ上ミ町・中カ町・新町ト云三町ニ分ツ表向ノ名ハ本町今町ノ二町也」(基養提要)のとおり、瓜生野本町と瓜生野いま町に分れる。田代町とともに領内「両町」の一で、地方支配として代官所任命の別当・座親各一人がいた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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