水原町東部にある方形の湖。面積〇・一平方キロ。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
新潟県阿賀野市(あがのし)にある人造湖。国の天然記念物に指定されているハクチョウの飛来地として有名。JR羽越(うえつ)本線水原(すいばら)駅から徒歩約25分で達する。周囲1230メートル、面積10ヘクタールの灌漑(かんがい)用溜池(ためいけ)で、江戸時代につくられた。冬季にシベリアからハクチョウが飛来するようになったのは、1950年(昭和25)のことで、1954年に近くの吉川重三郎(じゅうざぶろう)父子が餌(え)づけに成功した。同年「水原のハクチョウ渡来地」として国の天然記念物に指定された。例年、一冬数千羽のハクチョウが湖面をうずめ、呼び声で餌(えさ)場に集まる姿は壮観で、毎年数十万の観光客でにぎわっている。瓢湖水きん公園も整備されており、付近は五頭連峰(ごずれんぽう)県立自然公園に属し、夏季も水鳥の遊び場として新潟からの日帰り観光地になっている。
[山崎久雄]
新潟県阿賀野市の旧水原(すいばら)町の市街地東方にある人工池。面積約0.1km2。近世に灌漑用につくられた溜池で,ほぼ方形をなす。冬季にシベリアからハクチョウが渡来するようになり,1950年代に近くに住む吉川重三郎が餌づけに成功し,以後越冬地として固定した。人家の近くにもかかわらず,保護の結果,約1000羽のハクチョウが渡来し,天然記念物に指定されている。
執筆者:佐藤 裕治
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