普及版 字通 「瓷(漢字)」の読み・字形・画数・意味
瓷
11画
[字訓] やきもの・いしやき・かめ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(次)(じ)。〔説文新附〕十二下に「瓦なり」とあり、唐・宋以後に至ってみえる。殷代の白色土器はすこぶる瓷器に類しており、後漢の越窯以来、浙江上虞附近に瓷器を制作した窯址が発見されている。唐・宋以後、喫茶の風がさかんとなり、その使用がいっそう広められた。字はまた(磁)に作る。
[訓義]
1. やきもの、いしやき、白瓷。
2. かめ。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕瓷 俗に云ふ、瓷、之乃宇豆波毛乃(しのうつはもの) 〔名義抄〕瓷 ウツハモノ・シノウツハモノ 〔字鏡集〕瓷 ウツハモノ・シノツキ・ツボ・シノウツハモノ・カメ
[熟語]
瓷鍋▶・瓷器▶・瓷漆▶・瓷仙▶・瓷胎▶・瓷注▶・瓷枕▶・瓷土▶・瓷窰▶・瓷椀▶
[下接語]
花瓷・紫瓷・湘瓷・素瓷・冰瓷・縹瓷・緑瓷
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報