甘栗の使(読み)アマグリノツカイ

デジタル大辞泉 「甘栗の使」の意味・読み・例文・類語

あまぐり‐の‐つかい〔‐つかひ〕【甘×栗の使】

平安時代大臣の大饗たいきょうのとき、甘栗2を賜るための勅使六位の蔵人くろうどが務めた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「甘栗の使」の意味・読み・例文・類語

あまぐり【甘栗】 の=使(つかい)[=勅使(ちょくし)

平安時代、新任大臣大饗などのとき、朝廷から賜わる酥(そ)(牛などの乳を煮つめて濃くしたもの)と栗の実とを、大臣の邸に持参した勅使。大臣からの祿物を受けて復命した。六位蔵人がその任に当たった。蘇甘栗(そあまぐりの)勅使。蘇甘栗使
九暦‐九暦抄・天暦三年(949)正月一一日「甘栗勅使祿袴染色過差」

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