運動や変化とともに、静止、不変、存在に対する哲学原理。アリストテレスの哲学では、場所運動、増減(量変化)、性質変化と並び、実体のカテゴリーに関する変化と定義された。非存在が存在となる過程が生成である。そこで、存在と生成のいずれをより根源的であるとするかによって、哲学流派の間にもっとも根本的な対立が生ずる。戦いが万物の父であるとしたヘラクレイトスは生成の哲学を代表するものであり、生成は非存在の存在を許す不合理を含むという理由で、生成を否定したパルメニデスは存在の哲学の代表者である。生成と存在の問題は、哲学にもっとも根源的な思索を要求する永遠の問題である。
[加藤信朗]
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… 室町時代は日本のすしに大きな画期をもたらした時代である。前代からの馴れずしはウナギ,ドジョウ,ナマズなど新しい材料を加えて盛んにつくられていたが,同時に馴れずしでは食べなかった飯を食べるものにした生成(なまなれ∥なまなり)というすしが発明されたのである。ウナギの馴れずしは宇治丸(うじまる)とも呼ばれた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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