精選版 日本国語大辞典 「生抜」の意味・読み・例文・類語
はえ‐ぬき【生抜】
〘名〙
① その土地に生まれて、ずっとその土地で成長したこと。また、生まれてから、ずっとそれをしていること。生まれてより以来。きっすい。
※拘幽操師説(18C初)「あしければあしいにつけて、いよいよかわゆいも、親子一体の、はへぬきゆへぞ」
② 転じて、初めからずっとそこに勤務して今に至ること。
③ 野に自然に生えているものなどを抜き取ること。
はえ‐ぬ・く【生抜】
〘自カ四〙
① はえて上に突き抜ける。草木が雪などの上に抜け出る。
※俳諧・芭蕉庵小文庫(1696)「木曾の情雪や生ぬく春の草」
② その土地に生まれ、そこを離れないで成長する。生まれたときからの性質を保つ。
※拘幽操師説(18C初)「身からはへぬいて、雁は虫になっても北ゑゆく」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報