生枝村(読み)なまえむら

日本歴史地名大系 「生枝村」の解説

生枝村
なまえむら

[現在地名]白沢村生枝

高平たかひら村の東に位置する。高平村からきた会津街道が当地で二筋に分れ、一は数坂かつさか峠、一は椎坂しいさか峠を越える。寛文郷帳によると田方七石余・畑方一四六石余。寛文三年(一六六三)の真田領村高書上控では高六九〇石余。貞享二年(一六八五)の旧真田領村高書上控では高一六四石余。寛文四年の漆改帳(生枝区有文書)によると漆所有者は二五名、木の数は四九四本。元禄一〇年(一六九七)当村名主が選任されたが、これは「村中えも詮議不仕、四五人ニ而」決めたことで納得できない、村の大多数が推す人物を任命するよう幕府代官所に願出ている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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