生涯(読み)ショウガイ

デジタル大辞泉 「生涯」の意味・読み・例文・類語

しょう‐がい〔シヤウ‐〕【生涯】

この世に生きている間。一生の間。終生。副詞的にも用いる。「教育生涯をささげる」「生涯忘れられない出来事
一生のうち、ある事に関係した期間。「政治家としての生涯
いのち生命
「―ニ賭ケテ」〈日葡
[類語]一生一生涯人生一世一代今生一期終生畢生ひっせい終身ライフ

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精選版 日本国語大辞典 「生涯」の意味・読み・例文・類語

しょう‐がいシャウ‥【生涯】

  1. 〘 名詞 〙
  2. この世に生きている間。一生の間。命のある限り。終生。終身。
    1. [初出の実例]「生涯如逝川、不慮忽昇仙」(出典:文華秀麗集(818)中・待中翁主挽歌詞〈嵯峨天皇〉)
    2. 「世俗の事に携はりて生涯をくらすは」(出典:徒然草(1331頃)一五一)
    3. [その他の文献]〔庾信‐謝趙王賚糸布等啓〕
  3. 一生のうち、ある事に関係した期間。一生のうちのある時期。公生涯・私生涯などの形で用いる。〔陸游‐斎中弄筆偶書示子筆詩〕
  4. いのち。生命。
    1. [初出の実例]「闘戦擬生涯。甚非穏便儀之由。直被諷詞」(出典:吾妻鏡‐建久六年(1195)一月八日)
    2. 「生涯ただ今を限と思ふに」(出典:発心集(1216頃か)四)
  5. 命を終えること。また、最期のとき。死を決するとき。
    1. [初出の実例]「為事実者当国引汲衆可為生涯者也」(出典:大乗院寺社雑事記‐文正元年(1466)一〇月五日)
    2. 「五郎を唯今座敷へひき出さぬ物ならば、しゃうがいなりとおもひて」(出典:幸若・和田宴(室町末‐近世初))
  6. ( ━する ) =しょうがい(生害)
    1. [初出の実例]「今日萩野次郎左衛門尉父子共、為屋形生涯也」(出典:北野社家日記‐明応二年(1493)三月一六日)
  7. ( それを失えば、いのちの糧、生活のよりどころを無くしてしまうところから ) 所領地位、資格などをいう。
    1. [初出の実例]「此上臈先年木寺宮有密通事。依之彼宮被生涯了」(出典:看聞御記‐応永二五年(1418)一〇月二〇日)
    2. 「所詮豊田与十市不和之間、蔵院任供目代之間、得時節、十市生涯を取立者也」(出典:大乗院寺社雑事記‐文明六年(1474)一一月二二日)

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普及版 字通 「生涯」の読み・字形・画数・意味

【生涯】しよう(しやう)がい

一生。唐・杜甫〔左相に上(たてまつ)る二十韻〕詩 長司馬相如)、多久し 子夏、索居すること(しき)りなり 首(かうべ)を回(めぐ)らせば俗に驅(か)らる 生涯、衆人に似たり

字通「生」の項目を見る

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