精選版 日本国語大辞典 「生立」の意味・読み・例文・類語
おい‐たち おひ‥【生立】
〘名〙
① 生い立つこと。特に、人が成長すること。育っていくこと。育ち。
② 大人となるまでの過程、経歴。成長歴。育ち。
③ 生まれながらの性質。生まれつき。ひととなり。
④ 生成すること。発生したばかりであること。また、その物事。
※俳諧・春鴻句集(1803頃)秋「鳩ふきにけしの生立踏まれたり」
おい‐た・つ おひ‥【生立】
[1] 〘自タ四〙
① (「おいだつ」とも) 木や草などが生えて立つ。生長する。
② 子供がしだいに成長していく。育っていく。大きくなっていく。成人する。
※宇津保(970‐999頃)吹上上「此の世には生まれおゐたつ人もあらず」
③ 比喩的に、考えや思いなどが広がっていく。
[2] 〘他タ下二〙 子供をはぐくみ育てる。養育する。育てあげる。
※成尋母集(1073頃)「父(てて)浄飯王と申す、一人養ひておひたて給ひたるとこそは聞き侍れ」
おおし‐た・つ おほし‥【生立】
〘他タ下二〙
① 草木などを育てて大きくする。育て上げる。
② 子供を育てて大きくする。養い育てる。育て上げる。
※竹取(9C末‐10C初)「などか、翁(おきな)のおほしたてたらんものを、心にまかせざらん」
うまれ‐だち【生立】
〘名〙
① 生まれて間もないころ。生まれたて。
※玉塵抄(1563)六「吾うまれたちからはてまでをしるいたぞ」
② 生まれたときから備わっている性質。生まれつき。
うまれ‐たて【生立】
〘名〙 (「うまれだて」とも) 生まれて間もないこと。生まれ立ち。
※浮世草子・好色訓蒙図彙(1686)中「うまれだてからつちふまず、銭の数しらず」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報