生馬の目を抜く(読み)いきうまのめをぬく

精選版 日本国語大辞典 「生馬の目を抜く」の意味・読み・例文・類語

いきうま【生馬】 の 目(め)を=抜(ぬ)く[=抉(くじ)る]

  1. 生きている馬の目を抜き取るほど、事をするのにすばやいさまをいう。また、すばしこくずるくて、油断がならないことのたとえ。生き牛の目を抜く。
    1. [初出の実例]「目よはならば、御方の物をもうばひとり、いき馬の眼をもくじりつべし。法に迦たるあぶれ者ども也」(出典:御伽草子・鴉鷺合戦物語(続類従所収)(室町中))
    2. 「南無三宝盗まれし、昼強盗(がんどう)め生馬の目をぬき居った」(出典:浄瑠璃・融大臣(1692頃)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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