田上(町)(読み)たがみ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「田上(町)」の意味・わかりやすい解説

田上(町)
たがみ

新潟県中部、南蒲原郡(みなみかんばらぐん)にある町。1973年(昭和48)町制施行。JR信越本線、国道403号が通じる。東山丘陵西麓(ろく)と信濃(しなの)川氾濫(はんらん)原にある純農村で、信濃川流域の米作を主体に丘陵麓では果樹園芸が盛んである。また、良質の粘土を産するため、瓦(かわら)、土管の製造地としても名高かった。丘陵上には中世羽生田周防守(はにゅうだすわのかみ)の居城であった護摩堂(ごまどう)城跡や、埴輪部(はにわべ)の守神であった式内社土生田(はにゅうだ)神社がある。湯田上(ゆたがみ)温泉、大沢鍾乳洞(しょうにゅうどう)、子育延命地蔵尊など名所・旧跡も多い。ツナギガヤ自生地は国指定天然記念物。面積31.71平方キロメートル、人口1万1227(2020)。

[山崎久雄]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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