田中伝左衛門(3世)(読み)たなかでんざえもん[さんせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「田中伝左衛門(3世)」の意味・わかりやすい解説

田中伝左衛門(3世)
たなかでんざえもん[さんせい]

[生]?
[没]1801
長唄囃子方。囃子の家柄としては,望月家とともに最も伝統ある名跡。初名源助,寛延3 (1750) 年江戸森田座の大鼓打としてその名がみえる。翌年佐太郎となり,宝暦 11 (1761) 年伝左衛門を襲名。以来,田中家では代々,源助,佐太郎は伝左衛門の控え名となった。長男は父業を継いで4世伝左衛門となり,次男は8世杵屋喜三郎の養子となって,のち9世杵屋六左衛門となった。なお,流祖は延享年間 (1744~48) の小鼓打西村弥平治の子孫とも門弟ともいわれ,明らかではない。1,2世については未詳

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