田中構(読み)たなかがまえ

日本歴史地名大系 「田中構」の解説

田中構
たなかがまえ

[現在地名]左京区田中西樋ノ口町

田中神社の地にあった田中郷郷民のための自衛の堀構。「親長卿記」文明六年(一四七四)八月一日条に、「入夜、田中構田中郷之輩、先年炎上之後構、五霊日群集人々、近日号田中構、、有火事、敵入忍焼立可押寄之由、近日風聞、人々已存其思之処、自火之由注進」とある。構が造られたのはこの頃と思われ、また田中郷郷民を中心として築営されたことをも知りうる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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