田前町(読み)くしだまえまち

日本歴史地名大系 「田前町」の解説

田前町
くしだまえまち

[現在地名]博多区冷泉町れいせんまち

今熊いまぐま町の東に延びる通りの両側町で、東は万行寺前まんぎようじまえ町・竹若番たけわかばんの通り、北は厨子町上(福岡博多近隣古図)。天正一四年(一五八六)の御祓賦帳(神宮文庫蔵)に「くしたのまへ新四郎」がみえる。産神の櫛田宮の前は櫛田社家くしだしやけ町で、当町は同宮の北東に位置する。前掲近隣古図には「むかし奥堂町下ト云」と伝承の記載がある。慶応二年(一八六六)の博多店運上帳は「櫛田外町」とする。「地理全誌」には当町の記述がない。元禄三年(一六九〇)の家数二四(続風土記)。明和三年(一七六六)の家数二三・間数七〇間余(石城志)。慶応二年の家数三〇(前掲運上帳)

寛文一二年(一六七二)閏六月二三日夜、当町角屋敷の徳三郎の借家から出火、隣家善兵衛宅と小兵衛宅の三軒を焼失した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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