田名部川(読み)たなぶがわ

日本歴史地名大系 「田名部川」の解説

田名部川
たなぶがわ

むつ市と下北郡東通ひがしどおり村の両域にまたがる。東通村の砂子又すなごまたの東南に源を発し、下北丘陵を北流して蒲野沢がまのさわ鹿橋ししばし辺りで大きく西に転ずる。目名めな大利おおりを通り、むつ市との境界辺りで湾曲した後、同市市街地を貫流して大湊おおみなと(陸奥湾)に注ぐ。中流で目名川・青平あおべら川、下流女館おんなだて川・川・金谷かなや川などを合流し、上流部はおお川とよばれる。全長約二四キロ。市街地の東南で新田名部川が分流し、延長二・八四五キロ。

正保四年(一六四七)の南部領内総絵図に「田名部川 歩行渡、橋長九間幅二間、川深四尺」「田名部川 此川口広三十間、遠浅ニテ舟出入不自由」とみえる。寛政年間(一七八九―一八〇一)の「邦内郷村志」には「田名部川 同(城府北)北郡田名部県、水原北方渓谷水合流通市中、至于大平村港口、西流入海」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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