田野尻村(読み)たのしりむら

日本歴史地名大系 「田野尻村」の解説

田野尻村
たのしりむら

[現在地名]北淡町生田田尻いくたたじり

大坪おおつぼ村の南西、四方を山に囲まれた盆地にある。中央の低地を田尻川が南東より北西へ流れる。正保国絵図に村名がみえ、高八七石余。天保郷帳では高二七七石余。反別戸数取調書によると反別二五町八反余、高四二三石余、うち三五石余を林久美助ら二人の給人が知行、蔵入高は三九一石余。家数五六・人数三八九。ほかに中老格であった長谷川頼母の家来が四軒在住していた。近世後期には机組に属し、佐野さの(現津名町)の庄屋蔭山五左衛門が当村庄屋役を兼務した(反別戸数取調書)。明治一〇年(一八七七)大坪村など二ヵ村と合併して生田村となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android