由ばむ(読み)ヨシバム

デジタル大辞泉 「由ばむ」の意味・読み・例文・類語

よし‐ば・む【由ばむ】

[動マ四]わけありげに振る舞う。もったいぶる。よしめく。
月頃のつらさを恨みなどし給ひて―・み給へれど」〈宇津保・忠こそ〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「由ばむ」の意味・読み・例文・類語

よし‐ば・む【由ばむ】

〘自マ四〙 (「ばむ」は接尾語)
① わけありげにふるまう。趣深い様子をする。由めく。由づく。
※宇津保(970‐999頃)忠こそ「月ごろのつらさを恨みなどし給て、よしばみ給へれど、をさをさいらへもし給はず」
② 気色ばむ。顔色を変える。
評判記・役者評判蚰蜒(1674)今村久米之助「きのとをらぬつぼ口にてよしばみ給ふは、壬生の桶とりにも似たり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android