上り(読み)ノボリ

デジタル大辞泉 「上り」の意味・読み・例文・類語

のぼり【上り/登り/昇り】

下から上へ、低い所から高い所へ移動すること。また、その道や流れ。「山の―はきつい」「角を曲がると急な―になっている」⇔下り
鉄道路線道路で、各線区ごとの終点から起点への方向。また、その方向に走る列車・バス。「―の電車」「―線ホーム」⇔下り
地方から都へ来ること。上京。「お―さん」⇔下り
《北に内裏があったところから》京都内で南から北に行くこと。⇔下り
電気通信網における、末端から中心に向かう方向。無線有線通信端末から基地局インターネットの利用者のパソコンからプロバイダー、通信機から通信衛星など、各通信網の中心方向を上りと見なす。上り方向の回線または通信経路をアップリンクという。⇔下り
[下接語]岩登りうなぎ登り登り川上り木登り京上り上り沢登り滝登りはつ上り山登り葦登よしのぼり
[類語]上京

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「上り」の意味・読み・例文・類語

のぼり【上・登・昇】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「のぼる(上)」の連用形名詞化 )
  2. 低い所から高い所へ移動すること。また、上の方に進んで行く道。
    1. [初出の実例]「のぼりゃすなすなくだりゃちょこちょこ、のぼりつをりつ谷町すぢを」(出典:浄瑠璃・曾根崎心中(1703))
  3. ( 内裏が北にあったところから ) 京都で、北に向かって行くこと。
    1. [初出の実例]「東洞院よりのぼりにまかるに」(出典:大鏡(12C前)六)
  4. 地方から都へ向かって行くこと。
    1. [初出の実例]「この瀬にももれさせ給て、御のぼりも候はず」(出典:平家物語(13C前)三)
  5. 列車・バスなどが地方から中央へ、また、郊外から中心部へ向かうこと。また、その列車やバス。
    1. [初出の実例]「四番の上りは二十分も後れたので」(出典:破戒(1906)〈島崎藤村〉一一)

かり【甲・上】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「かる(上)」の連用形の名詞化 ) 邦楽で、基本調子より少し高く上げること。また、そのように上げた音。かん。⇔めり
    1. [初出の実例]「それゆへ、太こに、めり、かり、高下の調子、うたれしかど、いまは、だいにかけうつゆへ、めり、かり、うたれず」(出典:わらんべ草(1660)一)

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IT用語がわかる辞典 「上り」の解説

のぼり【上り】

インターネットの通信速度をいうときに、自分の端末からインターネット上のサイトにデータを送信する方向をいう。◇アップロードの方向。

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