甲州噺(読み)こうしゆうばなし

日本歴史地名大系 「甲州噺」の解説

甲州噺
こうしゆうばなし

三巻 村上某著

成立 享保一七年

写本 山梨県立図書館ほか

解説 甲斐国見取場検地のため入国した幕府勘定方村上某が各地を巡回した折に聞取った故事伝説などを記したもの。国母地蔵・蹴裂明神に関する国生み伝説をはじめ、神社寺院城郭についての伝承などが綴られている。各種の写本が流布したといわれ、江戸後期には本書に依拠したり補完したと推定される地誌類が頻出している。

活字本 甲斐叢書二

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android