甲賀駅(読み)こうかのえき

日本歴史地名大系 「甲賀駅」の解説

甲賀駅
こうかのえき

古代東海道の駅。「延喜式」兵部省に二〇疋の駅馬を備える駅として登載。東海道各駅の馬数は一〇疋が定めであったが、当駅は前後の岡田おかだ駅・伊勢国鈴鹿駅とともに斎王群行の道(伊勢路)の役割も担ったため、倍の二〇疋を備えたものと思われる。「延喜式」当時の東海道は、仁和二年(八八六)に開かれた野洲やす川を遡行して鈴鹿峠を越えるルート(阿須波道)であり、勢多せた駅から岡田駅(現甲西町三雲・夏見付近に比定)、当駅を経て鈴鹿駅に至った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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